職人さんの手作りによる和菓子屋を営々と続けてこられた「鈴懸」が、工場の建て替えを契機に自前の店舗と職人さんの住まいと自宅を一緒に作ろうということから計画が始まった。
旧博多部でも大通りから一筋はいった、住宅が並ぶ通りに少しでも<賑わい>をとの思いで、店舗は1階、工場を2階へと言った思い切った構成となっている。
各階のその用途が異なりながらも連動させるのに、計画の過程でも苦労した。
和風(和菓子)を意識せずビル全体で新しい「鈴懸」を表現した。中心のメインフレームに左右のサブフレームを寄り添わせて店舗・工場・住宅を包み、内部の機能の違いを打放しコンクリートとインド砂岩の使い分けで表した。
所在地 | :福岡市博多区下呉服町 |
主要用途 | :和菓子店舗・工場・共同住宅 |
規模 | :地上4階 |
主体構造 | :鉄筋コンクリート造 |
敷地面積 | :318.54㎡ |
建築面積 | :240.23㎡ |
延床面積 | :873.29㎡ |
構造設計 | :草葉建築構造計画 |
設備設計 | :シード設計社 |
施工 | :竹中工務店九州支社 |
設計期間 | :1994.06~1995.02 |
施工期間 | :1995.04~1996.03 |